SHOCK 2019 感想 【帝劇編】ノエルを中心に

2019.3.31、Endless SHOCK 2019 東京公演が千穐楽を迎え、無事幕を閉じました。

はじめに

 私は今年初SHOCKで、川島如恵留くん(Travis Japan)が出演するということでチケットを取りました。予備知識は何も入れず見に行ったのですが、現在サントラを聞きまくり余韻に浸る日々を送っています。気づいたらSHOCKファンになっていました。回を重ねるごとに、それぞれの心情を想像したり、歌の意味を理解していったりと見れば見る程楽しめる舞台でした。

 ライバル役のキャラクターがすごい好きで、キャラクターの中で一番好きになりました。これを違う人が演じたら、全く違うキャラクターになるんだろうなと思って、秋の梅芸がさらに楽しみになりました。


「ノエル」という役

 そんな素敵な舞台に存在する如恵留くんの演じた「ノエル」という役。ノエルはウチ側についているうちの1人でした。Dance  Square vol30では、如恵留くんがどうノエルを解釈していたかについて話していました。


俺はコウイチにもウチにも属してない人でいる。「僕の夢はブロードウェイに行くこと、仲間とはつるまない」くらいの気持ちでカンパニーに来た新参者が、少しずつ仲間のことを好きになっていく…っていう設定を自分の中で作ったの。

最初に光一君から「ノエルは50:50でいてくれ」って言われたんだよね。それなのに、何故ウチについていったのか?何故オーナーの劇場でシェイクスピアをやらないのか?っていうのを自分なりに分析して「きっと大劇場に行きたいという強い思いがあったんだ」って解釈した。

そうするとコウイチが帰って来た時に誰よりも先に「ウチも踊ろう!」と言える立場でいられるでしょう。

 
私はノエルは、完全にウチ信者で100%ウチ側の役だと捉えていたので、驚きました。

 

印象的なシーン

▪︎公園で、ウチが地面に新聞を投げ捨てて行ってしまう場面
「ちょっと待てよ」
 ウチを一番最初に追いかけたのはノエルでした。ここではウチのほうに行っています。

▪︎Higherで急にコウイチが現れた時、カイトとゲンタに声をかけて自ら踊りに加わったところ
 コウイチが現れてぼうぜんとするウチに、ノエルは身振り手振りを加えて必死に訴えかけます。でもウチは何とも言えない顔をしたまま固まるばかり。ノエルはそんなウチを心配そうに見つつも、右手を胸に当て、何かを考え込むようにした後、自分を奮い立たせ、周りに声をかけコウイチの方へ走っていきます。
 上記で引用した通り、ノエルはウチに踊ろう!って一番言いやすい立場にいます。でもノエルが全く何も思っていなかったかというと、そういうわけでもなく、葛藤があった上での行動だというのがわかりました。最初ウチに話しかけるノエルの表情は、複雑そうでした。

▪︎ジャパネスク前の楽屋のシーン
 コウイチとウチが言い合いする時、いつも首を振って俯いてました。聞きたくない、見たくないと言っているかのように、1人下手の離れたところにいました。

▪︎コウイチが戻ってきた後の楽屋のシーン
コウイチ「ノエル、ゲンタ、カイト~」
ノエル「コウイチお帰り~」
 手フリフリしながら言うノエル、ここは喜びが溢れててすごいかわいかったです。

 
終わりに

 ノエルは自分の夢のために、あくまで中立という立場にいることができる強い人なんだなと思いました。いくら夢のためといっても、近くに分かりやすくコウイチとウチという2人の中心的な人物がいたら、どちらかについていきたくなってしまうじゃないですか。舞台上だけでなく、プライベートな関わりや相性の問題もありますし。だけど、ノエルはコウイチとウチに対して50:50。それってなかなかできることじゃないなと思いました。
 基本的には自分をしっかり持っていながらも、仲間のことを思う気持ちもちゃんとある「ノエル」、魅力的な役でした。
 チケットを取る時には、はじめと終わりの変化が見たいから、2月と3月、1回ずつくらい行ければ良いかなと思ってチケットを取りました。しかし!見るたびにまた行きたい、もう一回だけ行きたい、最後に行きたい…となってしまい予想より通いました。2月3月はSHOCKを中心に動いていたので秒で過ぎました。ハイパー忙しかったけど、楽しかったです。
 如恵留くん2ヶ月間お疲れ様でした。また秋にノエルに会えるのを楽しみにしています。