大学1年
4月: パニック障害と診断される
どこにも行けずずっと家にいる
5月: 徐々に大学に行けるようになる
突然調子が良くなる
8月: パニック障害復活
熱中症をきっかけに再度体調を崩す
9~11月: 引きこもり
近所にでかけるのがやっとの状態
12月: 徐々に大学に行き始める
1日1コマ程度
パニック障害になるまでの流れ
私がパニック障害と診断されたのは、大学1年生の時でした。主な原因は進学に伴い今まで住んでいた県から関東に引っ越してきたことだと思われます。
父親の仕事の都合で、高校を卒業と共に3月のはじめに関東に引っ越してきました。そこから大学が始まるまでの約1ヶ月、全く知らない土地で、友達も1人もおらず暇だったのを覚えています。
初めて発作が起きたのは3月でした。バイトの面接へ行く行きの電車でした。息苦しくなり呼吸がうまくできませんでした。途中で電車を降りて休むと、少し良くなったので、そのまま面接に向かいました。しかし説明を受けている時、じわ〜っと具合が悪くなってきて、そわそわした感じがしました。また、帰りの電車でも同じような症状が起こり、どうしちゃったんだろうと恐怖心とともに帰宅しました。帰宅して少し休むと良くなりました。そこから数回電車の中で同じようなことが起こり、だんだんと外出しなくなっていきました。
4月になり、変わらず体調が悪いなと思いつつも大学のオリエンテーションと入学式は母親についてきてもらって頑張って行きました。(既に電車への恐怖がありました)しかし、いよいよ授業が始まる当日の朝、大学に行こうと準備をしていると不安が高まり涙が出てきました。母親に「無理に行かなくていい。休みなさい」と言われ、そこから約1ヶ月休みました。この間に心療内科を受診し、パニック障害と診断されます。
パニック障害①
1ヶ月間、病院以外は家からほぼ出ることなく毎日寝ていたような気がします。外に出るのが怖かったので、親が運転する車での少しの外出以外は何もしていませんでした。
5月に入り、ゴールデンウィークになりました。父親から「車出すから地元に遊びに行こう」と言われ、2ヶ月ぶりに高校まで育った県に遊びに行くことになりました。そこに至るまでには多くの葛藤がありました。ホテルの部屋が外がよく見えない部屋だったらどうしようとか(建物に囲まれた場所は閉塞感があって怖い)、高速道路で渋滞したらどうしよう(すぐに逃げ出せない場所が怖い)などです。ですが、不安よりも帰りたい気持ちが勝って行くことにしました。結果、発作が出ることはなく、地元の友だちとも会うことができとてもリフレッシュすることができました。
それのおかげもあってかゴールデンウィーク明けから少しずつ大学に行けるようになりました。電車も一回乗れたら自信がつき、平気になりました。部活にも入りました。授業は特別課題を出してくださる教授もいて、なんとかついていけました。前期のテストも無事に受け、夏休みが始まりました。
パニック障害②
たくさん遊び、順調かと思いましたが、8月の頭に家族で近所の夏祭りに行った時、熱中症になりました。帰りの電車の中で気持ち悪くなり汗がたくさん出て、ふらふらしました。水分を取りながら帰宅し、ベッドですぐ休みましたが、あまり良くならず、しばらく具合悪さが続きました。この熱中症の症状がパニック発作の症状ととても似ていました。私は恐怖心が蘇り、また寝込むことになります。
全然大丈夫だった外出も電車もまたダメになりました。むしろ苦手なところが増えました。外に出ることが怖くなりました。また熱中症になったらどうしようと暑さが怖くなってしまいました。
8月の頭から下旬くらいまで約1ヶ月ほど引きこもって過ごしていました。夏休みだったので学業に影響はなかったです。心療内科に行きたかったのですが、少し遠い場所にあり、そこまでも行けないと判断したので家の近くの病院を探して転院しました。パニック障害が完全復活しました。確か9/15くらいまで夏休みでしたが、その間ずっと家にいました。大学の友だちと約束していた旅行はキャンセルしました。
9/15から大学が始まりました。日記を見る限り、こんな感じでした。
9月15日~10月 |
欠席 |
11月 |
1日1コマくらい |
12月 |
1日3コマ・4コマ |
初めのパニック障害より、復活してからの方が症状が酷く辛かったなと今は思います。表からわかるように休んでいた期間が長く、体力がかなり落ちていたのですぐ疲れてしまって1日中外出できるようになるまで時間がかかりました。単位はたくさん落としました。
当時苦手だった場所
パニック障害復活後、怖くて避けていた場所を書いておこうと思います。
⑴人混み
漠然とした恐怖感があり、想像しただけで具合悪くなってました
⑵すぐに逃げ出せない場所
①電車
発作が起きた時、すぐに降りられないのが怖かったです。通勤ラッシュは逃げ出さない × 人混みなので恐怖でした。私の中で各駅が一番ハードルが低かったです。外が見えてすぐ降りられるからです。反対に一番怖かったのは地下鉄の急行でした。外が見えなくてしばらく止まらないからです。
1番体調が悪い時、全て乗れませんでした。
・地上の電車の各駅×
・地上の電車の急行×
・地下鉄の各駅×
・地下鉄の急行×
少し良くなると、各駅ならたまに乗れました。
・地上の電車の各駅△
・地上の電車の急行×
・地下鉄の各駅×
・地下鉄の急行×
もうちょっと良くなると、地下鉄の各駅も乗れるようになりました。
・地上の電車の各駅○
・地上の電車の急行×
・地下鉄の各駅△
・地下鉄の急行×
現在
・地上の電車の各駅◎
・地上の電車の急行○
・地下鉄の各駅◎
・地下鉄の急行○
生理中や湿度の高い日など、自分の調子の悪い時は、発作が出る可能性が高いので混んでいる急行には乗らないようにしています。座れる急行は不安なく乗ることができます。
②学校の教室
具合が悪くなった時に静かな空間から抜け出すのが恥ずかしいからです。(今思えば誰も見てないよと思うのですが)。11月の学校に行き始めの時は小さい教室で行われているゼミしか出られませんでした。今もセミナーや講習などは少し苦手です。
③映画館
外が見えないので、息苦しい感じがするのと、教室と同様、抜け出すのが怖いからという理由で避けてました。
④歯医者
処置されている間、口を開けたまま動けないのと、レントゲン室が怖かったです。
私は事前にパニック障害なので歯医者が苦手ですと宣言していました。するとこまめに口を濯ぐ機会を設けてくれたり、大丈夫?とたくさん聞いてくれたこともあり徐々に慣れていきました。
⑤レントゲン室
歯医者のレントゲン室で実際に発作を起こしました。口に咥えて頭の周りを一周まわるレントゲンがあると思うのですが、動かないでって言われるのと、口の自由が効かなくなったことにより、緊張と不安が高まり発作になったのだと思います。今もやや不安はありますが、いけるっしょ!という謎の自信で毎回乗り切れています。
⑥美容院
身動きが自由に取れないので苦手です。
私は飲み物を持ち込んで、定期的に飲んだり、飴を舐めたりして乗り切ってました。今はカラーしたりパーマかけたり長時間でも平気になりました。
⑦車の渋滞
私はペーパーなので乗ってる側なのですが、トイレに行きたくなったらどうしよう、のような漠然な不安です。すぐに降りられず、自由がきかないことが怖かったです。今も渋滞は苦手です。
⑧トンネル
外が見えないので怖いです。
今も苦手です。トンネルで渋滞のために止まった時は具合が悪くなりそうになります。
⑶家に1人でいること
理由はわからないのですが、当時はとにかく不安が大きくて1人でいるのが怖かったです。
私なりのパニック障害対策
外に出る練習をしていた時、どうにか具合が悪くならないように試行錯誤して色々試してました。パニック発作は起こしたくないけど、外に出かけたい、少しくらいならお出かけしたいなと思い始めた体調が良くなってきた時にやっていたことです。
⑴我慢せずに、発作が起きそうな時は薬を飲む→完全に発作を起こしてからだと復活するまでに時間がかかるため
⑵ご飯をしっかり食べる
→空腹になると、低血糖のようになってフラフラする時があったため
⑶睡眠をしっかり取る
→寝不足による体調不良を防ぐため
⑷飴を持ち歩く
→口が乾いてきて息苦しくなってきた時の対策
⑸スポーツドリンクを持ち歩く
→⑷と同様に口が乾いてきた時の対策。私の場合は熱中症も怖かったのでそれの対策のためでもあった
⑹外出時はこまめに休む
→体力が低下してすぐ疲れてしまっていたため、デパートや商業施設のトイレ前にあるベンチやカフェでよく休んでいた
以上の6点です。私は生理痛、風邪など体の不調があるとパニック発作を起こしやすかったため、そもそも他の体調不良はなるべく防ごうとしていました。
寝不足や疲労があると具合が悪くなりやすいので、防げるものは防いでできるだけ体は元気に、外出時に私が戦うのはパニック発作だけ!と思ってました。
グダグダ書きましたが、ここまでが私のパニック障害なりたての頃の主な流れです。今はもうほぼ発作は出ませんが、治ったというよりは、対処方法が上手くなったので普通に過ごせているという感じです。結局、就職のことを考えて、大学は1年休学しましたが今は会社員としてフルタイムで働けています。その辺のことはいつか書くかもしれないし書かないかもしれないです。
いつもはおたくごとしか書いていないブログで自分のことを書いてすみません。ですが、先程で挙げた苦手な場所を克服するために、如恵留くんがめちゃくちゃ活躍するのです。私は如恵留くんのおかげで行動範囲がぐんと広がりましたし、チャレンジする勇気もありますなく貰いました。なので如恵留くんにはめちゃくちゃ感謝してしています。
読んでくださりありがとうございました。